ストップ!工期遅延!
ヨーロッパ、中国、アメリカ合衆国など、国や文化、気候が違っても、都市部や住宅地での工事現場で抱える課題には、共通するものがあります。例えば、
- 作業時間の制限
- 区域や車両による交通制限
- 騒音および振動に関する規制 など
特に都市部での工事では、周囲への影響も考慮して工期厳守が求められます。とはいえ、資材の納期遅延など、工事中に起こり得る、思いがけない要因によって工期延長となった場合、遅延損害金が発生するリスクも伴います。
このような制約の多い現場でも、工期厳守に成功した3つの事例をご紹介しましょう。
ヨーロッパ
フランスのお客様の事例です。 パリから12kmほど離れたセーヌ川沿いにある、エピネー=シュル=セーヌという街で、ある解体工事が行われました。今回は単なる解体ではなく、1軒の家屋の半分だけ解体する、というもので、簡単な作業ではありませんでした。この作業により鉄筋コンクリートガラ、瓦、漆喰、レンガ等、様々な廃材が発生しました。
そこで、ヤンマーSV100にバケットクラッシャーBF60.1を取り付け、現場発生材を破砕*していきました。現場内で廃材の減容化が可能になったため、搬出用のダンプの使用数が減少しただけではなく、作業全体のスピード化にもつながり、工期内に工事を完了することができました。
時間的メリット:工程全体がスピードアップ
中国
こちらは中国の江蘇省にある、駅ビルの建設現場です。主に、地方自治体のインフラ整備を引き受けているこの建設会社では、複数の工事現場で発生する、多量の建設副産物の処理に頭を悩ませていました。 そこで、発生材をリサイクルするため、バケットクラッシャーBF80.3を導入。
サニーの油圧ショベル215に取り付けて、解体発生材を破砕し*、再生材の生産を試みました。現場内での廃材をリサイクルすることで、次の工程で必要な資材の入荷遅滞による手待ち時間もなくなり、併せて廃材搬出用のダンプの往来も大幅に減少しました。これにより、現場周囲の交通への影響も最小限に抑えることもできました。
物流面のメリット:ダンプの出入りを最小限に
アメリカ合衆国
ニューヨークのある住宅街では、大雪により倒壊してしまった住宅の建て替え工事が行われています。
雪の重みに耐え切れず、ポーチの庇が倒壊してしまったため、残された部分も全て一旦解体し、家全体を建て替えることになりました。 そこで、がれき撤去作業のために導入されたのは、MBクラッシャーのグラップルMB-G1200。ジョンディアの油圧ショベル180Gに取り付け、コンガラや木片等のがれきを仕分けし、トラックに積み込んでいきます。
また、現場内に積み上げられていた土砂も、スクリーンバケットMB-S14でふるい、大きな石やコンガラを分別しました。土をふるい落とした石とコンガラはサイズ調整したのち、再生骨材として基礎工事の際に有効活用されました。
経済的メリット:再利用可能な建設副産物は、処理場へ持ち込むことなく現場内で選別し有効利用
このように、様々な制約がある現場でも、MBクラッシャーのアタッチメントを導入することで、工期内に工事を完了させることが可能になります。是非お気軽にお問い合わせください。
(*) 廃棄物処理には許可が必要です。 なお、解体現場等で発生する建設副産物は材質別に分別することが義務付けられています。