解体現場の未来を切り拓くMBアタッチメント
作業時間が足りない?
処理コストが負担?
現場の安全性は大丈夫?
悩みが多い解体工事現場。特に都市部では、狭いスペースでの作業や廃材処理の迅速化が求められると同時に、騒音や振動による周辺住民への配慮も必要です。こうした複雑な要件を満たすには、単なる熟練技術だけでなく、最新の機械技術を駆使することが不可欠です。
では、現場の効率化と安全性向上は具体的にどのように実現すればいいのでしょうか。その答えの一つが、MBクラッシャーのアタッチメントの活用です。今回は、バケットクラッシャーとグラップルが解体現場の効率性と安全性の向上をサポートする様子をお伝えします。
バケットクラッシャーなら、その場で完結
解体作業で発生する大量のコンガラ。固定式破砕機を搬入して場内で処理する場合、スペースやコストの問題があります。また、そのまま処理場に運ぶにしても処理コストが高くつきます。
こちらでは、キャタピラーの油圧ショベルにバケットクラッシャーBF70.2を取り付けて、コンガラをその場で砕いています。
現場の課題:廃材処理にかかる時間とコストの削減
- 発生する大量のコンクリートや瓦礫の処理や運搬にかかる手間と時間
- 廃材の搬出や処理にかかるコスト
- 処理場までの運搬に伴う環境負荷
解決策とその成果:MBバケットクラッシャーの導入
- 手間と時間を縮減:現場にある建機に取り付けて、その場で発生材を破砕
- コスト削減:発生材からその場で再利用可能な資材を生み出すことで、運搬コストと処理コストを減らせる
- 環境負荷を軽減:廃材搬出に必要なトラック台数が減ったことにより、CO2排出量を抑えられる
従来、破砕機を別途搬入したり、廃棄物を処理場へ持ち込んだりしなければできなかった作業も、建機にバケットクラッシャーを装着するだけで完結するため、大幅な効率化が実現します。
グラップルで分別作業の精度とスピードを向上
まるで、ロボットの手のように、木造家屋をスイスイと取り壊していくグラップルMB-G900。多種多様な材料が混じっているので、適切に分別する必要がありますが、360°回転するMBグラップルなら、作業がぐんと捗ります。
この動画、見覚えあるよ、と思われた方、いらっしゃいませんか? そうなのです。実は今までにもご紹介したことのある国内の事例です。解体作業におけるMBグラップルの便利さを、もっともっと多くの方にお伝えしたいとの思いから、今回も取り上げました。
こちらでは、日立建機の油圧ショベルZX135にグラップルMB-G900を取り付け、日本家屋の取り壊し作業をおこなっています。
現場の課題:廃材の分別にかかる手間と安全性
- 異なる材質の廃材を効率的かつ正確に分別
- 手作業による分別は時間がかかるだけでなく、作業員の安全性にもリスクを伴う
解決策とその成果:MBグラップルの活用
- 作業効率の向上:トタン屋根や壁、木の梁や柱などをスピーディーに撤去し、分別
- 高精度な操作:MBクラッシャーの回転式グラップルは、さまざまな形状のものを、丁寧にしっかりと掴むから、精確な作業が可能
- 安全性向上:直接手を触れる必要がないため、現場の安全性も大幅に向上
発生材の現場内リサイクルシステム
現場内で発生材の処理と再利用が可能な場合は? そんな時こそMBバケットクラッシャーが最大パフォーマンスを発揮します。
ドイツのある解体工事現場。こちらでは、他社に依存しない自立的な現場管理方法を模索していました。
そこで、最も有効な方法として採用されたのが、MBバケットクラッシャーBF70.2です。バケットクラッシャーの導入により、現場で発生したコンガラを現場内で処理して再生骨材を生成し、その場で再利用できたため、自社による現場内完全リサイクルシステムが確立しました。
現場の課題:自社による発生材の管理
解決策とその成果:MBバケットクラッシャーの活用
- 現場内リサイクル:現場で指標していた建機に取り付けて、発生材を処理し、再生材を生成。
- 他社に依存しない現場管理:現場で生成した再生材を現場内で再利用することにより、自社内での資材調達が可能
MBクラッシャーのアタッチメントは低振動・低騒音設計のため、周囲に配慮が必要な都市部における工事現場には理想的なツールです。現場内での発生材の処理と再利用が可能な場合は、廃材搬出に必要なトラックの往来が減るため、交通渋滞や騒音、CO2排出による周辺環境への影響も軽減することができます。
効率化と安全性の両立
MBクラッシャーのアタッチメントは、その汎用性と高いパフォーマンスで現場の作業効率を向上させるだけでなく、環境負荷の軽減や安全性の向上といった多くのメリットを提供します。
現場のニーズに合ったアタッチメントを活用して、働く人の安全を確保しつつ、現場のポテンシャルを最大化しませんか。
廃棄物処理には許可が必要です。
なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。