SOS! 地球の土を救おう!

ご存知でしたか? このまま土壌劣化が進むと、60年以内に地球の土が無くなる、と予想されているそうです。 国際連合食糧農業機関(FAO)は2015年の報告書の中で、世界の土壌の大部分が劣化しており、土壌劣化を食い止め、改善するために緊急の早期介入が必要だとし、その対策を提言しています。

MB-S10 Topsoil
スクリーンバケットMB-S10が掘削土をふるい分け

人間にとって必要不可欠な土は、非再生資源、つまり人間には作れない資源です。

建設現場等で発生する土砂には、法律に従った適切な取り扱いが求められます。そこで、可能な限り多くの土を回収し、現場内や工事間で再利用するためのソリューションをご提案します。

MBクラッシャーのアタッチメントをお使いの建設機械に取り付けることで、貴重な資源の循環活用を通じ、持続可能な社会の構築に貢献できます。また、コスト削減と作業時間短縮も同時に実現可能です。

土を地球に返す

フランスの事例をご紹介します。 ヴェルサイユ宮殿の西端に位置する庭園の近くでおこなわれている整備工事では、10トンの油圧ショベルにスクリーンバケットMB-S10を取り付けて、ストックヤードで使用しました。

トリアノンとマルリーの庭園
トリアノンとマルリーの庭園

庭園管理責任者のお話によると、掘削作業で発生した土をふるい分け、花壇および庭園の芝生に使用するための土と堆肥を作り出す必要があったそうです。

【MBクラッシャーのアタッチメント導入前】 発生土を固定式のふるい機に投入するのに、作業員が手作業でおこなう必要あり。

【MBクラッシャーのスクリーンバケット導入後】 発生土を簡単かつスピーディーに分別することに成功。

「土をMBスクリーンバケットでふるい分けることで、従来のふるい機に比べ、より多くの木の根や草などを土から取り除くことができたのが、一番のメリットです。土を再利用するには混合物の除去が不可欠ですから。土を土に返すというシンプルな作業ですが、きれいな状態にして返せるのが大きなポイントです」 庭園管理責任者のお話をご紹介しました!

元あった所に戻す

ペルーの上下水道管敷設工事現場では、15kmに渡り、埋め戻し作業がおこなわれました。 掘削作業で発生した土は、埋め戻し材として現場内で有効に利用されました。

湿った土をふるい分けるMB-HDS212

雨季だったため、土は濡れていましたが、現場で使用していたボブキャットのミニショベルにロータリースクリーニングバケットMB-HDS212を取り付けて使用することで、難なく処理することができました。

MBクラッシャーのアタッチメント活用により得られたメリットはこちら。

  • 埋め戻し材としての土砂を新たに調達する必要がなくなった
  • 現場を出入りするダンプトラックの交通量が減った
  • 掘削して発生した土を、よりきれいな状態にしてから、元の場所に戻せた

さようなら最終処分場

建設現場で発生する掘削土には、石や草木の根などが混じっていることが多くあります。廃棄物が混じっている土は、そのままの状態では産業廃棄物として処理されます。しかし、この廃棄物混じり土をMBロータリースクリーニングバケットで適正に分別することで、残土を再利用することが可能です。

残土から混合物を取り除くMB-HDS212

最後はドイツの事例です。 こちらでは、残土を最終処分場に運び込んでいましたが、最も近い処分場でも35km離れており、また人件費も含め処理・運搬にかかるコストと多くの時間がかかることが大きな負担となっていました。

そこで見つけたのが、MBクラッシャーのロータリースクリーニングバケット。 このアタッチメントの導入により、

  • 発生土から石や草木の根を取り除き、
  • 作業時間を短縮し、
  • 処理コストと人件費の削減

に成功し、現在最終処分場の利用を回避しています。

建設土木工事が持続可能な土壌管理に与える影響

私たちの世界は、表土なしには成り立ちません。そして、建設業においても、建物を支える地盤と建物は密接な関係にあり、長期にわたる安全性と安定性を確保するには、しっかりとした地盤の調査が必要とされます。

みなさんもご存知のように、建設土木工事等により発生する掘削土は、再生資源として有効に活用できる大切な資源です。 MBクラッシャーのアタッチメントを活用し、現場内や工事間でリサイクルすることで、コスト削減と環境保全貢献につなげてみませんか?


廃棄物処理には許可が必要です。
なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。