「現場を変える」ための
ガイドブック

簡単かつ効率的に骨材を生成するには

今までのやり方を変えるには勇気が要ります。適切な方法がわからない場合には無謀にさえ思えるでしょう。しかし、自社の保有機にMBクラッシャーのアタッチメントを加えることで、作業効率化と収益性向上を同時に実現する、高効率な現場づくりがおこなえます。

骨材は、道路建設、インフラ整備、アスファルト舗装やコンクリート製造など、土木建設分野では重要な建設資材。この骨材を自社で生成できる場合、コストを大幅に減らせるとともに工期をしっかり守って施工することが可能です。

建設用骨材についてのガイドブック

グローバル市場では、都市開発やインフラ整備が進められるにつれて砕石の需要増加が見られます。一方、日本では、需要は減少しているにもかかわらず、輸送コストの高騰や骨材事業の縮小など、複数の要因による骨材の価格上昇が現実問題となっています。このような状況においては、良質の骨材を生成してコスト削減を図れる、MBクラッシャーのアタッチメントが有効なソリューションとなり得ます。 今回は具体的な事例を3つご紹介します。

1.採石場における製造コストの削減

採石場において、場内で発生した廃土・廃石が山積みになっていると、貴重なスペースを占領してしまい、岩石採取の邪魔になりかねません。そして、この多量の廃材を別の場所に移すには高い費用がかかります。

スクリーンバケットMB-S23で骨材を生成

スクリーンバケットMB-S23に10x10cmの打ち抜きメッシュをセットし、採石場で使用している油圧ショベルに取り付けてふるい分けることで、2種類の骨材を生成。ふるいかご内に残った10cmを超えるサイズの廃石は、ダンプトラックに直接積み込み、破砕プラントに運ばれます。一方、大きさ10cm以下の廃土・廃石は、ふるい落とされたのち、場内の地面の凸凹の充填・補修や埋め戻し材として有効に再利用されます。そのため、廃材としての処理コストを大幅に削減することに成功。

元々高いコストが予測されていた工程そのものを変更して作業をおこなうことで、次のようなベネフィットを得ることができました。

  • 収益性の向上
  • 採石場内における資材の保管・整備にかかるコストを削減
  • 自社プラントで使用できる骨材を生成し、過剰分は販売できる体制を構築

2.廃石に新しい命を吹き込む

慣れてしまうと、つい忘れがちですが、採石場内に高く積まれた廃土・廃石の山や、現場で保管されている現場発生材などは、実は有効に再利用可能な貴重な資源だったりするものです。

MBバケットクラッシャーを使うことで、無用とされている廃材の再資源化が可能です。

バケットクラッシャーC50で廃石を破砕中

「捨てるものを無くす」をモットーに、限りある資源を大切に利用し、コストを大幅に削減。これは、南イタリアの企業の成功事例です。こちらでは、現場で発生する廃石の運搬と処理にかかるコストが大きな負担となり、頭を悩ませていました。

そこで、現状を打破するためにMBバケットクラッシャーを導入し、9トンのバックホーローダーJCB 4CXに取り付けて、廃石を破砕。無用とされていた廃石を砕いて、路盤材として再利用・販売可能な骨材を生成しました。

3.質の良い再生骨材

天然資源は有限です。そこで、以前から注目されているのが再生骨材の活用です。解体工事等で発生する建設副産物を適切にリサイクルすることで、有益な循環利用が図れます。建設副産物の分別・再資源化は義務化されていますが、それをシンプルにサポートできるのがMBクラッシャーのアタッチメントです。現場で使用している建設機械に取り付けるだけで、簡単かつ効率的に、廃材を有用な再生資材・再生骨材に変えることができるからです。

最後に、もう一つの成功事例をご紹介します。

バケットクラッシャーBF80.3で解体廃材をリサイクル

こちらでは、古い穀物保管倉庫の取り壊し作業に、バケットクラッシャーBF80.3が使用されました。現場にあった油圧ショベルに取り付けて、有筋コンクリート塊を破砕。コンガラが破砕される際に、鉄筋はコンクリート部分と分離するため、鉄筋も容易に回収することができました。破砕サイズを調整して砕いたコンガラは、その後路盤材として有効に再利用されました。

MBクラッシャーのアタッチメントを活用することで、再生骨材を生み出すことが可能です。 あなたの現場でも試してみませんか?


廃棄物処理には許可が必要です。
なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。