現場発生材のリサイクル:4つのイノベーション事例

廃棄物の適正な処理やリサイクルは、大変重要な課題です。ベルギー・ブリュッセルに本部を置く、国際リサイクル協会(BIR)によると、循環型経済では水、空気、石油、天然ガス、石炭、鉱物という6つの天然資源に加え、7つ目の「再生」資源として、「ゴミ」が挙げられています**。 この繰り返し使える「第7の資源(リサイクル材)」は、世界の原材料需要の40%を供給していると言われており***、この再生資源を活かすことが、現場のニーズに応えるとともに、環境保全にもつながります。

もはやリサイクルは、多くの選択肢の1つに過ぎないのではなく、様々な企業活動や、私たちを取り巻く自然環境、そして私たち自身のために、必要不可欠なソリューションとして、ますます注目が高まってきています。

現場で発生する建設副産物の再利用を進める際に、MBクラッシャーのアタッチメントがお役に立ちます! MBアタッチメントがあれば、現場内にリサイクルシステムを創出することが可能になります。

規模の大小にかかわらず、どんな工事現場でも建設副産物が発生しますが、適切に処理することで、再生材に生まれ変わります。 例えば、建設基礎工事では再生骨材として、管路敷設工事では埋戻材として、また道路工事の際には、再生路盤材として再利用できます。その他にも、ガーデニング用石材として有効にリサイクルすることが可能です。 現場内や工事間で再利用ができない場合でも、有償で買い受けてもらうことで、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性もあります。

今回は、MBクラッシャーのアタッチメントを、既にお持ちの建機に取り付けて活用することで、現場発生材のリサイクルを実現し、時間とコストの削減に成功した、4つの現場での事例をご紹介しましょう。

8tの建機を使用した事例


バケットクラッシャーでコンガラを破砕する様子

ある建設会社のお客さまの現場では、現場発生材を回収・再資源化し、工期内に工事を終了させる必要がありました。

現場で使用していた油圧ショベルは、8tのヤンマー超小旋回機B7(Σブーム)。

この超小旋回機B7に、バケットクラッシャーMB-C50を取り付けて、現場で発生したコンガラを回収。MBバケットクラッシャーなら材料をバケットで直接すくい込み、その場で破砕できるため、簡単でスピーディーに作業を進めることができました*。

こうして作られた再生骨材は、都市整備工事・道路工事の際にリサイクルされました。

コンパクトな建機を使用した事例


スクリーンバケットとバケットクラッシャーで現場発生材を再資源化

外部からの調達に頼らず、現場で骨材を生産するため、パーフェクトな現場内リサイクルシステムを生み出されたお客様の事例をご紹介します。 ここで活用されたのは、MBクラッシャーのアタッチメント2種。そのシステムとは?

  • スクリーンバケットMB-S14 をクボタKX080に取り付けて、材料をふるい分け
  • バケットクラッシャーMB-L140を、ボブキャットのコンパクトトラックローダT300に取り付け、現場内で発生した岩石を破砕し、トレンチ工事で使用する埋戻用骨材を生産

現在使っているコンパクトな建機には、MBクラッシャーのどのアタッチメントが合う?


36tの油圧ショベルを使用した事例


バケットクラッシャーで廃材を破砕する様子

こちらは、バケットクラッシャーBF120.4をDoosan DX 350 LCに取り付けて活用したお客様の事例です。 現場で発生した廃材をその場で破砕して*再利用することにより、固定式大型破砕機をレンタルする必要もなく、処理場への運搬費および、処理コストを削減することに成功しました。 また、MBバケットクラッシャーを採用することで「安全第一」の施工も実現しました。

45tを超える油圧ショベルを使用した事例


バケットクラッシャーでコンガラを破砕中

大規模な製鉄所跡地の再開発現場では、解体作業の際に、有筋コンクリート塊を含む、多量の建設副産物が発生しました。

そこで採用されたのが、MBクラッシャーのバケット型移動式破砕機です。バケットクラッシャーBF135.8を、ヒュンダイ 450 LC 7Aに取り付けて、発生材を処理することにしました。 MBバケットクラッシャーなら、現場内を楽に移動できるばかりでなく、簡単に使えて汎用性も抜群、高い処理能力を発揮します。たとえピアノ線が混ざっていても、絡まって稼働が停止することなく、スムーズに破砕作業を進めることが可能です。

ピアノ線が混ざったコンクリート塊をリサイクルしたい。



* 廃棄物処理には許可が必要です。 なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。

** Bureau of International Recycling to Lobby for Better Resource Management Globally BIR Manifesto: Seven Commitments to the ‘Seventh Resource’ (2017.12.13)

*** Recycling: The Seventh Resource Manifesto Global Recycling Day – 18 March 2018 (P.17)