住み続けられるまちづくりを目指して:無電柱化工事とSDGs

無電柱化工事の工程においては、電線共同溝を設置する際に、支障となるガス管や水道管を移設する「支障移設工事」や、共同溝施設本体構造物や本体管路を地中に設置する「本体工事」、そして民地への電機や通信を供給するための管路やケーブルを設置する「引込管路工事」など、様々な資材を必要とする工程が伴います*。

このような工事においても、MBクラッシャーのアタッチメントを活用することで、作業にかかる時間の効率化が可能になります!

今回は無電柱化工事における電線共同溝整備の工程のうち、「支障移設工事」から「引込管路工事」までの工程における作業と、無電柱化工事とSDGsについてご紹介します。


資材を選り分けているMB-G600

ここで、お客様の事例をご紹介しましょう。

グラップルMB-G600を小型油圧ショベルクボタKX080-4に取り付けて、資材を選り分けているところです。グラップルMB-G600は、7~8tの油圧ショベルに取り付けが可能。感度が高いため、資材をしっかり掴み、素早く移動させることができます。

また、掴む力を段階的に強くしていくことも可能なため、コンクリートブロックや、長い管、コンクリート管など、様々な形状のものを正確につかみ取る、立ててあるものを掴み、水平状態にして移動させるなど、複雑な作業も行うことができます。

MBグラップルを活用することで、現場で扱う様々な大きさ、素材の資材を効率的に移動することができ、作業効率性が抜群にアップしました!


グラップルMB-G350で、解体廃棄物の選別をしている様子

別のお客様の事例をご紹介しましょう。グラップルMB-G350をキャタピラー305.5Eに取り付け、解体廃棄物の選別をしている様子です。

昨秋新発売のグラップルMB-G350は、MBグラップルシリーズの中でも最小モデル。1.3~2.6tのミニ油圧ショベルに取り付けて、解体廃材をはじめ、木の枝、岩石、柱など、多様なものの仕分けや積み込みを行うことができます。

また、共用(往復)配管での使用時に必要な、電気系キットの取り付けも可能です。このため限られた作業現場でも、グラップルを360度回転させて、コンパクトでスピーディーに作業を進めることができます!




ここまで無電柱化の各工程と、MB製品の活用についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

無電柱化工事は、「景観形成」や「バリアフリーの歩行空間の確保」、そして、特に自然災害の多い日本では、「防災」対策を目的として推進されてきました。

こうした無電柱化工事を通して、「脱・電柱社会」を実現することは、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくり」を、目指すことにも繋がるといえると思います。

特に、「11.5. 災害が直接もたらす経済的損害を大きく減らす」、「11.7. だれもが、安全で使いやすい緑地や公共の場所を使えるようにする」というターゲットは、まさに無電柱化促進計画の目的でもある、と言えるのではないでしょうか。

また、MBクラッシャーの製品で、現場での発生材を破砕・選別し、次の工事で再利用することによって**、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」のターゲット12.5「 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」に貢献することも可能になります。

MBクラッシャーの製品を活用いただくことで、現場で発生する産業副産物の再利用**や、各工程での作業効率性アップが実現できます。また、コストと時間の節約にもなり、あわせてSDGsの実現に貢献することも可能です!

こちらでご紹介した、MBクラッシャーの製品について、皆様からのお問い合わせをお待ちしています!



* 国土交通省: 無電柱化の推進 電線共同溝整備の工程

** 廃棄物処理には許可が必要です。なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。