離島でも:土木工事における地産地消
一般的に「地産地消」といえば、国内の地域で生産された農林水産物をその生産地域内で消費する取り組みを指します。 ところが、近年、この「地産地消」というコンセプトは、月や火星での基地建設材料の製造方法や、土木などの公共工事にも適用されるようになり、各分野で取り組みが進められています。
海に囲まれた島国、日本。私たちの国は多くの離島を有します。離島における建設・土木工事においては、
- 資材調達・輸送・処理のコスト高
- 資材入荷に時間がかかる
- 海による本土との隔絶性・辺地性
- 平地が少ない
といった離島特有の条件による問題が発生します。
今回は、小さな島で地産地消の取り組みが進められている土木工事の現場をご紹介します。
今から数万年以上前に海中の珊瑚や貝殻などが堆積してできた多孔質の堆積岩、石灰岩。こちらの島は島全体がこの石灰岩でできているため、建設工事や道路工事、土木工事などで掘削工事をおこなうと必ず石灰が出てきます。
ご紹介するのは、土木事業を中心に
- 道路工事
- 管敷設
- 水道管修理
- インフラ整備など
多様な事業に携わり、掘削工事をおこなわれるお客様です。
MBアタッチメント導入により、掘削工事における地産地消への取り組みがスタートし、離島特有の課題を次々とクリアされました。
【課題1】コスト削減
掘削で発生した石灰岩をブレーカーで砕き、中間処理場に持ち込んでいたため、処理コストが大きな負担になっていたため、コストの削減が必須。
【解決策】バケットクラッシャーBF80.3を導入。 保有しているCAT320に取り付けて、石灰岩を破砕し、砕いた石灰岩を有効に再利用することで、運搬・処理コストを大幅に削減。
【課題2】平地が少ない地域での作業
以前所有していた古い自走式破砕機では、現場によっては使用するのに制約が発生。
【解決策】MBバケットクラッシャーの活用。 MBアタッチメントなら、建機に取り付けて現場内を自由に移動可能。別の工事のための回送も楽にできるため、使いやすさと機動性に高い評価。
【課題3】発生材のリサイクルと骨材調達
【解決策】バケットクラッシャーで破砕した石灰岩は、埋戻し材や路盤材として再利用。コストの削減はもとより、骨材・資材の調達・入荷状況による工程への悪影響を回避可能。
砕石、砂利、砂。
これらの骨材は、建設・土木工事には欠かせない材料です。離島では、現地で産出される建設資材が少なく、資材を内地から調達するのが一般的です。そして、そのための輸送コストが大きな負担となります。
資材調達・輸送コストはもちろん、運搬・移動手段が船便のみという制約が労務コストを押し上げ、結果的に工事コストが増加します。必要な資材が入荷されず工程が停滞すれば、手待ちなどにより工期の遅れにもつながります。
また、機材の不足分は内地からリースしたりすることで対応している現場も少なくありません。
MBクラッシャーは、こういった地理的不利条件による課題に悩む現場に寄り添い、適切なツールを提供することで現場をサポートします。
MBアタッチメントを導入するメリット
- 処理・輸送・新材購入のコスト削減
- 現場にある建機に取り付けて使えるため余計な機械は不要な上、現場を選ばない
- 現場発生材を簡単かつスピーディーにリサイクルできる上、自社で骨材を調達することにより、入荷遅れを心配しなくてもいい
離島での工事を予定されている方、あるいはすでに施工を開始されている方。
MBクラッシャーにぜひご相談ください!各現場のニーズに応じたソリューションをご提案いたします。
バケットクラッシャーBF80.3は22トン〜30トンの油圧ショベルに取り付けて使用できます。国内・海外に関わらず、全ての建機メーカーに対応しています。
コンパクトながらも高い処理能力と優れた操作性により、多様なニーズに応えられるので、現場を選びません。