災害復旧現場の「縁の下の力持ち」

日本は毎年台風に見舞われ、そのたびに各地で甚大な被害が発生します。建物の倒壊、土砂崩れ、道路の寸断など、これらの被害には迅速かつ効率的な復旧作業を求められます。 その中で、目立つことはなくとも、作業を支える「縁の下の力持ち」として重要な役割を果たしているのが、MBクラッシャーのアタッチメントです。

今回は、MBクラッシャーがどのように災害発生後の復旧現場で役立つのか、その活用例と有用性について一緒に見ていきましょう。

台風による倒木の撤去と整理

台風後の復旧作業では、倒木の撤去や整理を迅速におこなう必要があります。災害復旧現場は多様なものが混在していたり、アクセスが困難だったりして、多くの課題を抱えています。 このような場面で、建設機械に取り付けて回送し、現場に入ってすぐ作業が開始できる、MBクラッシャーのアタッチメントが理想的なソリューションとなります。

こちらの現場では、台風によりなぎ倒された木を掴んで、移動させ、整理するという一連の作業を、グラップルMB-G900がおこなっています。

倒木を撤去するグラップルMB-G900

従来は人力や重機の併用が必要だった複雑な作業も、重機1台とグラップル1台を組み合わせて対応できるため、作業員の負担が軽減され、安全性も向上。また、優れた操作性により、倒木が密集している場所でも効率的に作業することで、時間を大幅に短縮できました。

MBグラップルは、頑強で耐久性の高いHARDOXスウェーデン鋼を採用。 倒木のみならず、瓦礫や岩石など、多様なものを的確に掴み上げて、素早く移動させることができます。


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土と混合物をふるい分け

災害現場では、土砂や瓦礫の分離が復旧作業の重要な工程となります。そんな場面で本領を発揮するのが、ふるい分けのエキスパート、MBスクリーンバケットです。

土と混合物を選り分けるスクリーンバケットMB-S18

こちらの動画でご紹介しているのは、実際の復旧現場とは異なりますが、スクリーンバケットを活用した瓦礫と土砂のふるい分け、という同じ作業内容の現場です。再利用可能なものと不可能なものとを分けられるので、その後の処理を適切におこなえます。

このプロセスは、台風による土砂災害など、大量の土砂が流入した現場でも大きな効果を発揮します。流れ込んできた土砂には、再利用可能な土砂と廃棄すべき瓦礫が混在しているからです。 MBクラッシャーのスクリーンバケットを使用することで、迅速な分別作業がおこなえ、ふるい分けた土砂は、その場で埋め戻しや堤防補修に再利用することが可能です。現場内におけるリサイクルは、運搬コストの削減と作業全体のスピードアップにもつながります。

堤防補強工事における石の正確な配置

災害復旧現場の代表的な課題の一つに堤防の再建・補強が挙げられます。 グラップル MB-G900が導入された現場では、大きな石を精確に配置し、水が安全かつ正確に流れるようにするために設定された法面勾配を確保する必要がありました。

石を配置するグラップル MB-G900

日立の油圧ショベルZX160LCにグラップルMB-G900を取り付け、堤防の建設に使用する大きな石を動かしています。設定通りの法面勾配を確保する必要がありましたが、グラップルのスムーズな動きにより、重く複雑な形状の石も簡単に掴み、適切な位置に配置することができたため、作業は正確かつスピーディーに進められました。

MBグラップルは、全旋回式である上、爪を閉じる力をコントロールできるため、石の位置を微調整するといった、精密な動作が可能です。

MBクラッシャーでできること

避けることのできない自然災害。だからこそ、私たちの生活を守るためには、防災や減災への取り組みが今まで以上に求められています。万が一災害が発生してしまった場合に、復旧を進め、大切な日常を少しでも早く取り戻すために、裏方サポートとしてMBクラッシャーができることを一部ご紹介しました。

MBクラッシャーのアタッチメントを活用することで得られるメリットとして、

  • 柔軟性:コンパクトで、建設機械に取り付けて使用する設計のため、スペースの限られた現場やアクセスが困難な場所など、多様な現場に対応
  • 迅速な作業:現場に着いたらすぐ作業開始でき、仕分け・ふるい分け・積み込みなどの作業が効率よくおこなえる
  • コスト削減:現場内にて再利用可能な材料を分別できるため、場内での再利用が可能な場合、廃棄物の運搬・処理にかかるコストの削減が可能
  • 環境負荷の軽減:廃棄物の削減とリサイクルにより、環境への負荷を軽減

などが挙げられます。

迅速さと確実さ、そして柔軟性。 MBクラッシャーは、このような現場のニーズに応えられるアタッチメントを提供し、私たちの暮らしを守るサポートをしています。


現場でのお困りごとはありませんか。
どうぞお気軽にご相談ください!




廃棄物処理には許可が必要です。
なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。