石積み:
伝統とイノベーションの融合

日本でも伝統的な石積み文化。城郭の石垣の前で、石積み職人の技に畏敬の念を抱いたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

世界を見渡してみると、石積みの技は、古くから建築・建設の分野において各地で使われてきました。自然の石のみを使用し、石と石を噛み合わせ、石の重心を考慮して積み上げることで、長い年月にも耐えられる石垣ができます。

石垣には、境界標示や土地の補強といった目的もありますが、環境保全という観点からも次のような大切な役割を持っています。

  • 石のみの使用により環境への負荷がないため、砂漠化と土壌の侵食から環境を守ることにつながる
  • 排水がよく、土砂災害に強い
  • 背後は土とつながっているため、植物や動物が生きる場所を守り、生物の多様性を保全する

こうした石垣を築くには、長年積み重ねて培った技術と経験が必要ですが、現在は熟練の石工職人さん達が減ってきているそうです。

MB-G1500 グラップル
MB-G1500 グラップル

MBグラップルで精度とスピードの二刀流

MBクラッシャーは、石積みを始め、岸壁、防壁、河川堤防、擁壁など、多様な構造物の造成工事をサポートするグラップルMB-Gシリーズを提供しています。 その精度と汎用性により、どのような形状やサイズの石でも、丁寧にしっかりと掴んで運び、配置することが可能です。 これにより、伝統的な石工技術を守り、耐久性のある防護構造物の造成をスムーズにおこなえます。

52メートルの石垣をMBグラップルで築く

「グラップルMB-G350を導入したら、世界が変わりました。何でもできるようになったのです」

石を積み上げるグラップルMB-G350

このように語るのは、建設会社の経営者イヴァノヴィッチ氏。グラップルを導入してわずか4日で、北イタリアの一部で産出される特殊な火成岩(トラキーテ・エウガネア)を使用して、全長52m、高さ1.60mの石垣を築き上げました。 高い耐久性を持つこの石は、イタリアの水の都ヴェネツィアでも路地の舗装に使用されており、自然の石を使った美しい構造物には長期にわたる安定性と耐久性が備わっています。

グラップルMB-G350の迅速で精確な動作により、手作業だったら40日以上かかる作業を短期間で完了することができました。

イヴァノヴィッチ氏は続けます。「(グラップルの)開閉は非常に簡単です。使用開始して10分後には、もうずっと前から使っていたと錯覚するくらい楽に作業がこなせていました。石を掴んで回転させ、置きたい位置にピッタリ合わせる、などの緻密な作業も思い通りにできます。シンプルで最高です」

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どうぞお気軽にご相談ください!

MBグラップルが築くのは石垣だけじゃない

岩壁整備や防波堤・河川堤防の造成工事、護岸工事など、港湾都市や水路沿いの地域における土木工事においても、MBクラッシャーのグラップルは現場の重要なサポート役となっています。

岩石を配置するグラップルMB-G450
岩石を配置するグラップルMB-G450

これらの防護壁の目的は、周辺環境に応じて沿岸を侵食から守り、水位を抑えることで、洪水や高波から人命と財産を守ることにあります。

こちらの事例でも、単に石を積み上げるだけでない、非常に精密な施工が求められていました。そこで、グラップルMB-G450を導入。現場の安全を確保しつつ、岩石を正確に配置し、耐久性のある堅牢な防護壁を造成することに成功しました。

グラップルの幅広いラインナップ

グラップルMB-Gシリーズには、どのような現場のニーズにも応えられるよう、各サイズの油圧ショベルに対応する機種が揃っています。1.3tから30tの油圧ショベルに対応する9つのグラップルで、幅広いラインナップを展開。 グラップル本体に装着可能なオプション製品も各種揃っており、多種多様な作業を精確かつ安全におこなうサポートをします。

サイト内にある 製品ページを ご覧いただくと、お持ちの建機に取付可能な機種が見つかります。 どれを選んだらいいのかわからない、という場合にはお気軽にお問い合わせください!


廃棄物処理には許可が必要です。
なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。