飛び立つMBクラッシャー
ヘルメットもしっかり被りましょう! 「がむしゃらに働くのではなく、賢く働こう!」という概念を、MBクラッシャーが新たな高みへ引き上げました! 今回はみなさんをヘリコプターの旅にご招待いたします。
標高3,000メートルを超える場所に工事現場を設営。なんていう状況に面したら、どうでしょうか。道路がなく、機材・資材の搬入搬出が複雑で大きな困難を伴い、まさに実行不可能に見えます。このような場面では、機械を現場に運び入れるためだけでなく、資材調達や廃棄物処理に関わる問題をすべて解決できる賢いソリューションが求められます。
地上で交通渋滞に悩まされるぐらいなら、MBクラッシャーと一緒に空を飛んで解決してしませんか?
そこで、MBクラッシャーのアタッチメントがヘリコプターによって山岳地帯に届けられ活躍した事例をご紹介します。このような現場では、機材・資材が届くまでに何日もかかる可能性があり、ロジスティックスは極限の状況にあると同時に、作業できる時間にも制限があるため、慎重かつ入念な計画が求められ、ミスが許される余地はほぼありません。
さあ、旅の始まりです!
行き先①
フランス:モンブランのロープウェイ
アルプスの最高峰モンブランのフランス側、標高3,300メートルの場所では、Pugnat Tp社が他に類をみない工事に挑戦しました。それは、グラン・モンテの新しいロープウェイのためのプラットフォームを建設するというもの。この巨大プロジェクトにおいてロープウェイの各駅の設計を任されたのは、関西国際空港旅客ターミナルの設計でも有名な、イタリア人建築家レンゾ・ピアノです。
水道も通っておらず、何よりも直接アクセスできないという、過酷な環境下の特殊な工事現場。さらに、標高3,300メートルの現場における最大の課題は、その場で花崗岩を処理し、粒度を小さくして現地で再利用すること。現場発生材のリサイクルができれば、現場内における資材調達を可能にし、新資材投入を原因とする地質の変化を回避することができるからです。
その解決策として選ばれたのが、MBのバケットクラッシャーBF90.3。分解してヘリコプターで搬送したのち、現場で組み立ててCAT330に取り付け、すぐに稼働を開始しました。
ご使用の建設機械に最適な機種をご提案いたします。
行き先②
オーストリア:アルプス山脈ケーブル敷設工事にて埋め戻し作業
オーストリアのキームガウ・アルプス山脈、標高1,776メートルのデュルンバッハホルン山。こちらでは、供給ラインのケーブルを敷設する必要がありました。しかし、資材の調達・処理・管理という面においては大きな困難が伴うことが予想されました。さらに、掘削作業で発生した岩石は、可能であればその場で破砕し、埋め戻し材として再利用することが求められていました。
こうした場所では特に、リサイクル場や最終処分場に発生材を運搬し、新しい資材を購入することは、コスト面での大きな負担は言うまでもなく、環境への影響を考慮した場合、できる限り避けたいところです。そこで見つけた解決策は、 バケットクラッシャーMB-L140をヘリコプターで直接工事現場に輸送し、使用すること。コンパクトなMB-L140は、限られたスペースや険しい地形での作業に最適です。
カイザーのスパイダーショベルにバケットクラッシャーを取り付けて、掘削時に発生した岩石をその場で破砕し、供給ラインの溝用埋め戻し材として再利用しました。こうして、すべての発生材を現地で再利用し、環境への負荷を最小限に抑えることに成功。
MBクラッシャーのアタッチメントを活用することで、作業の効率化を図ることが可能です。
行き先③
北イタリア:ドロゴ渓谷における河床整形と護岸
空を飛ぶのは、バケットクラッシャーだけではありません。北イタリアのドロゴ渓谷の山岳地帯では、グラップルMB-G500がヘリコプターで現地に運ばれました。こちらでは、Fattarelli社が川床整形と堤防の改修工事に取り組んでいました。
急峻な斜面と渓流が特徴のこの地域で作業するには、スパイダーショベルの使用が必須。現場監督のファッタレッリ氏によると、これらの作業を正確かつ安全におこない、効率的に工事を進めるのに、MBクラッシャーのグラップルが不可欠な存在となったそうです。木の幹や枝、植物を渓流沿いに積み上げて運搬の準備をしたり、大きな岩石や石材を移動させて石積みの護岸工事や補強工事をおこなったりと、多様な場面でMBグラップルが活用されました。
MBクラッシャー:賢く働くための飛行
岩石の破砕、丸太の移動、あるいは取り付け護岸といった作業において、MBクラッシャーのアタッチメントが過酷な条件の現場のニーズに柔軟に対応できることが実証されています。つまり極限の条件下でも“無駄な労力をかけずに、賢く”作業をおこなうことは可能なのです。
あなたも新たな挑戦に挑んでみませんか? MBクラッシャーを活用することで、越えなくてはいけない山が越えられる高さに見えてきます!
廃棄物処理には許可が必要です。
なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。