解体工事で発生する建設廃棄物をリサイクル

解体工事等の現場では、コンクリートやレンガなどの建設副産物が発生します。その中には、そのまま原料となるものや、原材料として利用可能なものなど、リサイクルして繰り返し再利用できるものも含まれています。

「産業廃棄物排出・処理状況調査報告書(令和2年度速報値)」(環境省)*1 によると、令和2年度における全国の産業廃棄物の総排出量は約3億9,200万トンにのぼります。このうち業建設業における建設廃棄物排出量は8,364万トンで、全産業廃棄物の排出量の約2割(21.3%)を占めているそうです。

また、「平成30年度建設副産物実態調査結果(確定値)」(国土交通省)*2 によると、建設廃棄物の再資源化・縮減率は、約97.2%となっています。平成30年度の建設廃棄物の搬出量は約7,440万トンとなり、そのうち約2.8%の212万トンが最終処分されているそうです。

このように、建設廃棄物の再資源化は、ごく当たり前のことになってきています。こうした世界的な流れの中で、具体的にどうすれば再資源化は実現するのでしょうか。

そんな課題を解決してくれるのが、MBクラッシャーのアタッチメント。MBアタッチメントを現場で活用すれば、コストを低く抑えつつ、廃棄物をリサイクルすることが可能です!

解体工事での廃材でリサイクル


バケットクラッシャーBF135.8でコンクリート塊を破砕している様子

こちらの事例をご紹介しましょう。

日立のEX750にバケットクラッシャーBF135.8を取り付け、解体工事で発生したコンクリート塊を破砕することで、現場発生材のリサイクルが実現しました。

現場で使用したのは、自社の油圧ショベルとMBバケットクラッシャーのみ。コンパクトながら高い処理能力を持つ、MBバケットクラッシャーのおかげで、廃コンクリートを中間処理場に持ち込むことなく、現場内での破砕*が可能になり、再生骨材を生み出し、廃材の再資源化に成功しました!



現場にピッタリのアタッチメントでリサイクル


バケットクラッシャーBF90.3でコンクリート塊を破砕している様子

鉄筋コンクリートは、適正にリサイクルすれば、繰り返し再利用可能な再生資源です。

しかし、適切に分別し破砕処理をするには、処理コストが大きな負担となります。

そこで、お役に立つのがMBバケットクラッシャー!こちらの現場では、バケットクラッシャーBF90.3を建機に取り付けて、現場内で有筋コンクリートのガラを破砕*することで、コンクリートと鉄筋を同時に回収・リサイクルすることが可能になりました。



廃棄物を再生材に変えることでリサイクル

バケットクラッシャーBF120.4でレンガを破砕している様子
バケットクラッシャーBF120.4でレンガを破砕している様子

こちらの事例をご紹介します。ご覧の通りレンガのガラが山積みになっていて、自社ヤードでの容量が限界に近づいてきていました。これらのガラを、中間処理場に運搬する ことも検討しましたが、運搬・処理には大きなコストがかかるため、最終的にたどり着いた解決策は、ガラのリサイクルでした。

そこで、MBのバケットクラッシャーBF120.4を導入。自社保有の油圧ショベルに取り付け、現場内リサイクルシステムを生み出すことに成功*。この後控えている別の工事で、再生骨材として再利用できるよう、用途に適ったサイズにレンガのガラを破砕することができました。



* 廃棄物処理には許可が必要です。 なお、特定建設資材を用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等で一定規模以上の工事(対象建設工事)については、特定建設資材廃棄物を基準に従って工事現場で分別(分別解体等)し、再資源化等することが義務付けられています。

*1 「産業廃棄物排出・処理状況調査報告書(令和2年度速報値)」(環境省)

*2 「平成30年度建設副産物実態調査結果(確定値)」(国土交通省)