玄武岩
玄武岩は一般的に広く分布する火山岩です。その物理的性質から多種多様な用途に使用されています。日本語名の「玄武岩」は兵庫県豊岡市の玄武洞を由来としていますが、英語名のbasaltはラテン語のbasanitesに由来し、「とても硬い岩」を意味します。実際、古代から建築工事における埋戻しや道路の舗装に使われたりして建設分野で広く活用されてきました。
MBクラッシャーのバケットクラッシャーやスクリーンバケット、ツインヘッダーを活用することで、採石場や鉱山で採取される硬い岩石をその場でサイズ別に破砕・選別できます。MBアタッチメントにより適切な粒度に処理した砕石は即商品化が可能です。
大規模な採石場で玄武岩を破砕するバケットクラッシャーBF120.4。中国にて。
生産した砕石にはこのような用途が挙げられます。
- バラスト
- 骨材
- 路盤材に添加混合する安定材
玄武岩の壁面を削り取るMBツインヘッダー。バラスト、骨材、安定材はこのようにして得られます。
バラスト
鉄道線路のレールやマクラギの下の部分、道床に敷かれている砕石や砂利のことをバラストといいます。列車の走行により発生する振動を吸収し、雨水の排水の役目も担います。そのため、堅固で衝撃に強い玄武岩がよく使われます。バラスト用の砕石は、採取した石をMBバケットクラッシャーで適切なサイズに砕くことで用意できます。そして、スクリーンバケットを活用すれば、大きい石はバケット内に残り、細かい石はふるい落とされるため、選り分けが簡単におこなえます。
バラスト交換のために回収された場合にも、破砕・選別をすることで再資源化が可能になります。回収されたバラストは異物が付着しているため、道床バラストとしては再利用できませんが、分別・選別作業により適正に異物・混合物を取り除くことで、裏込め材や路盤材として再利用することができます。
骨材
バラスト同様、骨材を生産する際にも適切な粒度調整が必要です。そのため、MBクラッシャーの破砕機と選別機をコンビで活用することにより、良質の骨材が得られます。バケットクラッシャーの刃の開口幅を調節することでニーズに応じたサイズの破砕材を生産可能。一方、スクリーンバケットはニーズに応じた網目サイズを選択でき、ふるいメッシュは現場で簡単に交換できます。
安定材
MBクラッシャーのアタッチメントの導入により、採取した玄武岩の粗粒分を選別し、路盤材に添加混合する安定材として活用することもできます。所有している建設機械に取り付けて使用できるので、現場を選ばず、資源を有効に活用できます。現場での再資源化により、運搬コストや処理コストの削減が実現します。